ASUS MeMO Pad 7 ME572CLを購入して一ヶ月以上経ちました。
それまで使用していたME176と比較する形でME572CLのレビューをしてみます。
性能比較表
まずは性能の違いを表にしてみました。
どれくらい差があるのか、実際の使用感は後述します。
項目 | ME572CL | ME176 |
---|---|---|
Androidのバージョン | 4.4.2 | 4.4.2 |
CPU | Atom Z3560 1.83GHz | Atom Z3745 1.33GHz |
メモリ | 2GB | 1GB |
内蔵ストレージ | 16GB | 16GB |
microSDカード | 対応 | 対応 |
バッテリー容量 | 3950mAh | 3910mAh |
液晶サイズ | 7インチ | 7インチ |
画面解像度 | 1920×1200 | 1280×800 |
背面カメラ画素数 | 500万画素 | 500万画素 |
前面カメラ画素数 | 200万画素 | 200万画素 |
性能面の比較
処理速度
CPUを単純にクロック周波数で比較すると、ME572CLはME176の約1.38倍になります。
体感としてはクロック周波数が速くなった分だけ確実に性能の向上を感じました。
しかし実際の快適さはそれ以上に差があります。
メモリが1GBと2GBでは比べ物にならないくらいの差があったのです。
メモリがボトルネックになっていたのでしょう。
特にスリープからの復帰で大きな差を感じました。
恐らくスリープからの復帰時にいろいろなプログラムが動作していると思うのですが、それらの処理が終わるまで時間が必要だったのがME176です。
ME572CLはそれが何だったのかと思うくらい問題なく速やかに通常の状態になってくれます。
処理速度はメモリが十分でないと性能を発揮しきれないのかもしれません。
画面解像度
ME572CLもME176も同じ7インチタブレットです。
しかし画面解像度は異なり、ME176の1280×800に対しME572CLは1920×1200と大幅に性能が向上しています。
これだけ差があると精細さの違いを実感してしまいました。
表示が多少荒くても問題ないのかもしれませんが、どうせなら綺麗に表示されたほうが嬉しいです。
そういったことに気付かされてしまいました。
バッテリー
ME572CLもME176も同じくらいのバッテリー容量なのですが、カタログ上の持ち時間は結構差があります。
実際の持ち時間は使い方によって変わるので単純に比較は難しいです。
しかし確実にいえることは、ME176はスリープ中も結構バッテリーが減るのに対し、ME572CLの減りは少ないということです。
でも新品と1年以上使い込んだものを比較するのはフェアではないですね。
参考程度に留めておいてください。
ME572CLの良かった点
メモリ2GBはアプリの安定感が違った
ME572CLにして一番良かったと感じた点はメモリが2GBになったことです。
アプリの安定感が違いますし、複数のアプリを同時起動させても大丈夫です。
予期せぬアプリ落ちはストレスにしかならないので、それが解消されたので一番良かった点として挙げてみました。
今の時代メモリ2GBは必要だと思い知らされました。
発熱が少ない
負荷の高いアプリを使い続けているとME176は寒い冬に最適な発熱をしてくれました。
それに比べるとME572CLはかなり発熱が抑えられています。
何がここまでの差になったのかは分かりません。
手に持って使用すると少々物足りなく感じてしまうのも寒い季節だからでしょうか。
これほどまでに差があるとは思ってもみませんでした。
ME572CLの悪かった点
タッチパネルの精度
これはかなり問題なのですが、ME572CLのタッチパネルは精度が悪いです。
通常の使用であればまだ大丈夫なのですが、3点以上のマルチタッチになると問題が発生します。
でもそういった操作は普段しないでしょうし、ゲーム用途でないなら大丈夫でしょう。
この問題は個体差かもしれません。
しかしME176の精度の良さを知っていると不満の大きい問題です。
なお保護シートの類はME572CLもME176も使っていません。
重量が軽すぎる
同じ7インチタブレットなのに重量は結構違いを実感できるものになっています。
ME572CLは少々軽すぎて華奢な印象を受けます。
むしろME176がどっしり構えすぎなのかもしれませんけど。
相対的な問題なので普段から軽い端末を使い慣れていれば問題ないかもしれません。
日本語入力
ME572CLにはATOKが付属していますが使い勝手は良くありません。
ME176のFSKARENのほうが使いやすかったです。
慣れればどうにかなりますけど、日本語入力の操作性で快適さが意外にも影響を受けることを実感しました。
ME572CLの満足度は高い
ME572CLに変えてしばらく使いましたが、やはり処理速度が快適になったことで満足度は高いです。
ME176がメモリ1GBだったので尚更そう感じたのだと思います。
やはりスペックが低い端末だと相応の問題はありますね。
しかしME572CLの買い時も過ぎてしまいました。
一時期\23,000~\24,000くらいで購入できたことを考えると今は少々相場が高くなっています。
それでもSIMフリー端末の中では有力な選択肢であることに変わりはありません。
SIMフリー端末を探しているなら良い製品だと思います。