プログラミングの知識がなくてもソフトウェアやアプリが開発できてしまうというソフト、インディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5 無料版を使ってみました。
簡単に作れるのか
ジャンルから考える
一番気になるところは本当に簡単に作れるのかということだと思います。
その答えはYesなのですが、ジャンルによって向き不向きがかなりあると思いました。
相性が良いジャンルはアクションでしょう。
逆に相性の悪いジャンルはRPGやノベル系でしょう。
相性の悪いジャンルは他のソフトを使ったほうがいいと思うので、インディゲームクリエイター(アクション向き)とでも表現したほうが良さそうです。
規模から考える
何事もそうかもしれませんが、大規模なものを作ろうとするとかなり面倒です。
簡単に作れるのはシンプルな小規模なものに限ると思います。
あれこれ拘ると簡単に作れるとはいえないでしょう。
プログラミングの知識は不要なのか
プログラミングの知識は高度なことをしないならほぼ不要です。
むしろマウス操作だけで多くの部分を作れてしまうような設計になっているのでゲーム開発初心者にとって優しいと思えました。
その分高度な機能は望めないかもしれません。
対応プラットフォーム
インディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5は標準でWindows用ソフトウェアが開発できますが、オプションで用意されている機能を購入することでスマホアプリを開発できます。
この記事を執筆している時点でオプションを含め以下のプラットフォームに対応しています。
- Windows
- HTML5
- SWF / Flash
- iOS
- Android / OUYA
これだけ対応していれば問題ないでしょう。
むしろ複数のプラットフォームに対応していることは大きなメリットだと思います。
ちなみに今回使用した無償版ではWindow用ですら作れません。
無償版はあくまでも操作感を試すためのものだと考えないといけません。
価格について
インディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5は実売価格9000円程度で購入できます。
注意したい点はスマホ等に対応させるためにはオプションで追加機能を購入しないといけないのですが、Androidに対応させるだけで1万円近い費用が必要になります。
更にiOSにも対応させようとすれば16000円くらい必要になってしまうので、合計すると結構な出費になってしまいます。
同様のソフトウェアであるUnityが条件があるとはいえ無料でスマホアプリに対応していることに比べると割高感は否めません。
関連情報の豊富さ
情報が多いほど学習の助けになりますが、残念なことにインディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5に関する情報は多くありません。
操作が簡単だから自力でどうにかなるかもしれませんが、情報は多ければ何か問題が生じても解決しやすいです。
英語が読めれば本家のフォーラムにいろいろ情報がありそうですけど…。
実際に使ってみた感想
事前に動画を見て大まかな流れや操作方法を知っていた状態で使ってみました。
その程度の学習で何となく使えてしまったのでインディゲームクリエイター恐るべしといったところでしょうか。
しかし用意された機能や素材を単純に使うだけでは満足なんてできません。
そもそもアクションゲームが作りたかった訳ではないので個人的には相性が悪かったです。
しかしシンプルなスマホアプリを開発するなら多少出費があるとはいえ安い投資かもしれません。
そういった目的なら良い手段になるかもしれないと思いました。
Unityよりも数倍簡単ですし。
ただ、個人的にはもっとプログラミングの要素が充実していると満足度が高そうに感じました。
同様のソフトでGameMaker: Studioというものがあるのですけど、そちらのほうが自分に合っていそうです。
しかし情報が更に少ないこととスマホアプリに対応させるための費用も高いことを考慮すれば二の足を踏んでしまいます。
自分に合ったソフトというものは無いものですね。
インディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5も合う人にとっては素晴らしいソフトでしょう。
気になったら無償版を試してみるといいと思います。