始めに
創意工夫を凝らした文章を書くことは大変です。
そのような文章を大量に書くとなると無理といっても差し支えないのではないでしょうか。
逆に決まった枠組みがあるのであれば、文章を書きやすいのかもしれません。
しかしそれでは毎回同じような文章になってしまう可能性があるので、もう少し違ったやり方のほうがいいでしょう。
どうすればいいのか模索する過程の副産物で、文章の構造化というものを思いつきました。
プログラマーなら聞いたことがある人も多いと思われますが、普通は構造化なんて耳にしないと思います。
この記事では構造化された文章について書きたいと思います。
なお、この記事自体も構造化しています。
構造化された文章
構造化とは
構造とは全体を構成する個々の要素が組み合わさったものや仕組みのことです。
この構造に「化」という文字が付くと、物事の構造をより意識し明確にするとでもいいましょうか。
何分一般的な言葉ではないので正しい定義といえないかもしれませんが、ご了承ください。
構造化を取り入れて記事の全体像を考える
さて、この構造化ですが、全体の構造を考えるときに無意識に利用しているかもしれません。
「この要素の中には○○といったものや△△というものが含まれている」とか、「大きく3つの要素ABCがあるとして」みたいに考えたことはありませんか。
このような考えを文章に取り入れてみましょう。
最初には書き出しの部分、そして大きな要素をいくつか入れて、最後は結論を書く。
大きな要素の中はいくつかの要素に別れる。
このような場合を見出し番号を利用して書いてみます。
1.書き出し 2.大きな要素 2-1.要素A 2-2.要素B 2-3.要素C 3.結論
レポートで見かけるような形式になりました。
この記事の場合の例
いつもならある程度の構造を考えてから行き当たりばったりで記事を書いているのですが、今回は最初に全体の構造を決めてから記事を書いてみました。
実際に書き始める前に考えた全体の構造は次のものでした。
始めに 構造化された文章 構造化とは 構造化を取り入れて記事の全体像を考える この記事の場合の例 日記を構造化させるとは ブログは意識しないでも構造化の影響を受けている HTMLという仕様で構造化する 人は見た目で構造を理解し、サーチエンジンはHTMLタグで構造を理解する 構造化された日記は楽しいのか 何を話題にしているのか分かりやすい 文章が日記らしくない 結論
日記を構造化させるとは
先ほどの全体の構造を元に日記を書くことで、日記を構造化することができます。
そして書かれたものはHTMLというものを利用して、このようにネットで見ることができるようになります。
ここではブログという媒体での構造化について書きます。
ブログは意識しないでも構造化の影響を受けている
ブログの多くはブログ名や記事のタイトルが大きな文字で表示されます。
これを人間が見れば、ブログ名や記事名を簡単に知ることが出来ます。
中にはそれらの文字が小さく目立たないようにしてあるデザインもありますが、それでもブログ名や記事名であることに違いはありません。
仮に本文が構造化を意識していなくても、ブログの1記事全体として見れば「ブログ名」、「記事名」、「本文」といった要素で構造化されています。
当たり前のように利用しているブログであっても、構造化の影響を受けているのです。
HTMLという仕様で構造化する
ブログだけではありませんが、ネット上に公開されている情報の多くはHTMLという仕組みを利用しています。
このHTMLの正式名称は「HyperText Markup Language」というもので、文章の構造や見た目について定義されたものです。
例えばブログ名や記事名はH1というタグを利用している場合が多いです。
このH1というタグは大見出しという意味です。
人は見た目で構造を理解し、サーチエンジンはHTMLタグで構造を理解する
何故HTMLを利用するのかというと、サーチエンジンに代表されるコンピューターが文章の構造を理解しやすくするためです。
人間は文字の大きさや位置で半ば無意識に構造を理解していますが、コンピューターは明確に指示されないと正しく構造を理解できません。
ネットで公開し、多くのアクセスを期待するならサーチエンジンのことを考えなくてはなりません。
そのためにも適切なHTMLタグを使う必要があるのです。
難しい話になってきましたが、普通にブログを利用していれば問題ないので難しく考えなくても大丈夫です。
とはいえ更なるアクセス数を求めるなら適切なタグの利用を意識したほうがいいでしょう。
構造化された日記は楽しいのか
さてさて、話が長くなってきましたが、やっと日記の構造化の話になりました。
何を話題にしているのか分かりやすい
見出しで何について書いてあるのか分かるので、何を話題にしているのか分かりやすいですよね。
見出しで問題を提示し、その中の本文で理由や回答を書くと読み手も理解しやすいでしょう。
書き手からしても何を書くべきなのかが明確なので書きやすいです。
読み手も書き手も、どちらにとっても分かりやすくていいですね。
文章が日記らしくない
このような書き方をするとレポートみたいになってしまいます。
日記らしくはないです。
レポートのような見た目から難しさを連想するかもしれません。
どうも楽しい日記という印象からは遠いところにあるような気がしてしまいます。
結論
日記を構造化させると日記らしくない日記になってしまい、難しい印象を与えてしまうかもしれません。
ダラダラと緩い印象を与えるような文章だって日記らしくていいのではないでしょうか。
そもそも日記なのだから好きに書けばいいと思います。
構造化された日記は面白い印象を与えることが難しいかもしれません。
しかし結局は読み手がどう感じるかです。